小さなぜいたく

最近NMDことノーマネーデーを実践しております。言葉の通り「お金を使わない日」のこと。今週は本当にお金を使っていない。

毎月の支出を把握するために、数ヶ月前からマンスリースケジュール帳に毎日の支出を記録するようにしているのですが、惰性で使っているお金が思いのほか多いことに気づきました。

特に食費。コンビニのお菓子だったり、休憩で入ったカフェのドリンク代など。小さな金額が塵に積もって、結構な金額になっていました。そういう支出をなくして、旅費に回して美味しいもの食べたり、本当に欲しいものを買ったりしたいと思いました。

今日薬局の処方箋の待ち時間が長かったので、その間に母とコンビニにコーヒーを買いに行ったんだけれど、コーヒー2杯(Lサイズ)とブラウニー2つ買って500円ちょいでした。スタバ一杯分の値段だ!と思った。大したものは買っていないけれど、こういう買い食いがちょっぴり久しぶりだったので、満足感がありました。

普段お金を使わないでいると、たまにするプチ贅沢のありがたみが感じられます。メリハリって大事だ。

幸せは相対的なものですよね。病気をしたから毎日健康に過ごせていることのありがたみが分かる。外食はたまにするから、人に作ってもらったご飯が美味しく感じる。毎日が有難いことで溢れているのに、それに人は慣れてしまって、その感覚を忘れてしまうのかもしれません。NMDの実践は、そんな気づきを与えてくれました。

Kindle Unlimitedを3ヶ月使ってみたけれど結局解約した

昨年のブラックフライデーでKindleデビューし(使っている端末はKindle Paperwhite)、Kindle Unlimitedが3ヶ月99円でお試しできたので加入して使ってたけれど、結局やめることにした。

Kindle Unlimitedは持ち運びできる図書館

Kindle Unlimitedは月額980円で200万冊以上が読み放題になるサブスクのサービス。小説から実用書、雑誌まで、いろんなジャンルの本が読める。通常本を買うと1冊1000円くらいするので、月に2〜3冊読むなら元は取れると思う。

Kindle Unlimitedを使ってみて一番良いなと思ったのは、幅広いジャンルの中から気軽にいろんな本を試せること。買ってまで読むほどではないけれど少し気になるなぁっていう本を読むことができるので、自然と興味の幅が広がったように思う。

私の場合、スピリチュアルとかは半信半疑で普段だったらその分野の本を買ったりしないけれど、Kindle Unlimitedに少し気になる本があって読んでみたら結構面白かった。数秘術の本も面白かったな。あとはあんまり頭を使いたくないときに漫画を借りてみたり。

Kindle Unlimitedを一言で表すなら、ポータブルな図書館。いつでも、どこでも、気になった本を借りてその場で読める。暇つぶしにも良いサービスだと思う。

意外と古典も読める

Kindle Unlimitedで読める本は実用書のイメージが強かったけれど、意外と古典も読める。中でもお勧めなのは光文社で出してる古典新訳文庫。古典って難しいイメージがあるけれど、このシリーズは訳が優しくて比較的読みやすい。

なかなか手を出しにくい古典だけれど、読んでみると意外と面白い。っていうかやっぱ昔から読まれているだけ読む価値のある本だなぁと思うことが多かった。哲学なんかは、今は優しく解説されている入門書がたくさん出版されているけれど、原典を読むことの大切さが分かった。

読み放題で手に取ったショーペンハウアーの『読書について』は去年読んだ本の中でTOP5に入る1冊。読書をする人、文章を書く人に読んでほしい。

なぜ解約しようと思ったのか

一方で使っていく中でイマイチに思った部分もある。それは読みたい本がないこと。本屋さんで気になった本が読み放題になってないかなーと検索してみると大抵無いから結局買うことになる。特に小説は、読みたいのが本当に無い。

あとは、本を買ってないので本気で読まないのも良くないなーと思った。自分のお小遣いからお金を払った本は「買ったからにはちゃんと読むぞ!」とスイッチが入るんだけれど、図書館とかKindle Unlimitedで借りた本は、借りたまま読むのを先延ばしにしてしまったりしてしまう。

借りた本なら、読んでいくうちに「この本つまらないな」と感じたら、読むのをやめるのに躊躇しないのはメリットだが、読書に対する熱は低くなる。

こういうわけで、980円でちゃんと読みたい本を買った方が、読書の充実度は上がるんじゃないかなーと思ったので解約することにした。読みたい本がKindle Unlimitedの対象で、買うより安上がりだったらまた再開するかもしれないけれど、しばらくはお休みしようと思う。

インスタの使い方を改めてから1ヶ月が経って感じたこと

インスタ・デトックスという記事を一ヶ月ほど前に更新した。普段の生活の中でインスタを使ってしまう時間が大きく占めていたり、SNSに依存していた自分に嫌気が差したこともあり、SNSの使い方を改めようと決めたという内容だったが、投稿後想像していた以上に周りから反響があった。

インスタの使い方を改めて一ヶ月が経過したが、その後自分の生活にどんな変化があったかまとめてみたい。

インスタを使うにあたって設けた制限

インスタのアプリを削除するのがSNSから離れるための一番良い方法かと思われたが、アプリがないとブログの更新を告知できなかったり、写真の複数枚投稿ができなかったりで不便に感じた。そのため、アプリは残すことにしたが、インスタを使うにあたって制限を設けることにした。

  • 基本的にブラウザから使うようにする(投稿の閲覧、DMのやり取りなど)
  • アプリを使う場合は、投稿する時のみ(ストーリーを含む)
  • ストーリーの機能は基本的に使わない、使ったとしてもブログの更新通知を行う場合のみ(ストーリーは見ない、ストーリーへの自分の生活に関する投稿も控える)
  • アプリの使用時間をスクリーンタイムで制限する(一日十分まで)

SNSへの依存度が大きく下がった

一ヶ月この生活を続けてみて、結果的にSNSへの依存度は大きく下がった。インスタ・デトックスを始めて数日はインスタを開きたい衝動に駆られたりもしたが、一週間ほど経ったらインスタを開かなくても気にならなくなった。

中でもアプリを使わないようにしたのは効果的だったと思う。アプリはブラウザよりサクサク動く。スクロールしてだらだら投稿を見てしまったりするので、一度開いただけでも滞在時間が長くなってしまう。また、手持ち無沙汰になるとついアプリを開いてしまうのが習慣になっていて、塵も積もって結構な時間をインスタに費やしてしまっていた。

ブラウザでインスタを使うと、アプリよりも読み込みに時間がかかったりするので使いにくい。使いにくさを我慢してまで見るほどでもないと思うようになり、次第にインスタへの興味が薄れていった。

SNSに使っていた時間を何に使うか

SNSの依存度が下がって思ったのは、意外と時間はあるということ。毎日仕事をしていると趣味に費やす時間がない印象を抱きがちだが、無目的にスマホをいじっていることに時間が取られているだけかもしれない。SNSを見なくなって、良くも悪くも暇だ、やることがないと感じることが増えた。

SNS断ちをはじめとしたデジタルデトックスを実施するにあたっては、スマホに費やしていた時間を何に使うようにするか決めておく、考えておくというのも大事な視点かもしれない。

私の場合は、読書をしたり、ブログをはじめとした文章を書く時間が増えたように思う。また、デジタル機器からは離れられていないが、前よりもゲームをするようになった。余った時間を全て生産的なことをして過ごす、というのは無理だと思うので、SNSをだらだら見て過ごすよりは、ゲームに熱中する方が個人的に有意義だからいいやと思っている。

デジタルと共存して生きていくには

最後に、私がSNSの使い方を改めようと思ったのは、『デジタル・ミニマリスト』という本を読んで、いかに私たちはスマホに依存しているか(企業によって、依存させられているか、の方が近い)に危機感を抱いたのがきっかけだ。

仕事も私生活もデジタルに溢れていて、人間らしいアナログな生活が失われ始めている。実際日々の生活を振り返ってみて、私たちは実世界に生きているのか、バーチャルな世界に生きているのか、その境界線も危うくなり始めている(メタバースも最近注目されているし)。

仕事柄、新しい技術にはオープンでありたいと思う一方で、アナログの良い部分は後の世代に残していきたい。デジタルに使われないようにする、すなわち自分の時間の主導権を持つことは、そのための一歩だと思う。