飛騨高山

February 11, 2025

早朝、新宿駅。賑やかな金曜日の夜が過ぎ、明け方の街の中で静かに点滅する赤信号の光。バスの待合室はほとんどが外国人で溢れていた。七時の高速バスに乗り、岐阜県の高山市へと向かった。

単に交通費を安く済ませたかったので移動手段としてバスを選んだが、車での移動は良い誤算をもたらした。東京から高山まで電車での移動となると、一度名古屋まで新幹線で行って特急に乗り換えることになる。一方で高速バスでの移動では、長野県の諏訪湖SAを経由し松本市を抜けた後、安房トンネルを通り、その後国道158号線を走っていくという、山の中を通るルートで高山まで向かった。

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稲核ダムを越えたあたりから、北アルプスの雪に覆われた山々の景色が続いた。安房トンネルの長い暗闇から出た瞬間、辺りは真っ白な靄に包まれていた。窓から伝わってくる冷気は段々とその冷たさを増していく。

高山市に着き、この日は飛騨の里という野外資料館で飛騨の建築や山里での暮らしに触れた。合掌造りの建築は中に入ってみると思っていたよりもとても広く、三階建の家もあった。白川郷では一軒に二十から五十人もの人が暮らし、耕作地の少ないこの地域は養蚕業を生業としている家も多かったようだ。

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道中で同じく一人旅をしていた外国人の友達ができて、夜は居酒屋で一緒に郷土料理を楽しんだ。そして、この日は民宿の小さな旅館に宿泊した。夜寝る前に温泉に浸かると、冷えた身体に温泉の熱が染み渡った。

翌朝目が覚めて部屋の窓を開けると、辺り一面に銀世界が広がっていた。冬の朝の柔らかな日差しに照らされて、雪化粧をした山の木々が静かに佇んでいる。窓を閉めて再び布団の中にうずくまっていると、外から雪をかく音が聞こえてきた。

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