言葉の鍵
December 21, 2024言葉にするという行為は、一つ下の次元に降りて物事を見ることだと思う。抽象的で、もわもわと感じているものに単語を当てはめて、定義をする。それを行った瞬間に...
言葉にするという行為は、一つ下の次元に降りて物事を見ることだと思う。抽象的で、もわもわと感じているものに単語を当てはめて、定義をする。それを行った瞬間に...
一週間ほど札幌に行ってきた。北海道で過ごした日々はささやかな幸せに溢れていた。 ポケットラジオを持っていったが、平日の朝にNHK…
人は誰かのことを忘れていく時、まずその人の声が思い出せなくなる。声、見た目や表情、触れ合った感覚、そして匂い。人の記憶は、聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚の順に失われていく。
用事があって、裁判所に初めて来た。帰り際に小さな資料室を見つけて覗いてみると、明治時代に作られた法服や、法律にまつわる古典(モンテスキューの『法の精神』が印象に残っている)などが...
百貨店などで香水を見ていて、結構答えるのに困るのが「どのような香りが好きですか?」という質問。香水を見ているのだから、そう尋ねられるのは当たり前だが、好きな香りをうまく言い当てる言葉が見つからない。
ご無沙汰しております。渡邉です。日に日に秋が深まって参りましたが、お変わりありませんでしょうか。
素足に触れる床が冷たい。つい最近まで半袖で寝ていたのに、箪笥からカーディガンを引っ張り出してきたほどだ。外では雨がしとしと降っている。
御厩橋の歩道の上を満開の白いツツジが一直線状に伸びている。中津川のせせらぎを聞きながら歩き、橋を渡り終わると左手に南昌荘の案内板が見えてきた。
月詣に来ると神前式が挙げられていて、拝殿で酒が配られている様子が垣間見えた。帰りには黒揚羽が飛んでいて、今日は珍しいものがたくさん見れてなんだかついている。
京都を訪れてもう一つ印象に残っているのは、松栄堂というお香の専門店である。ここでお香を購入させていただいてから、自室でお香を焚く時間が楽しみになりつつある。
濡れた折り畳み傘を片手に路線バスへ乗り込む。雨の京都は二回目だ。午前中に大山崎まで足を伸ばし美術館へ行ってきたが、意外と早く観終えてしまったので手持ち無沙汰になった。
二月があっという間に終わり季節は春の訪れを告げる。風がなければもう薄手の羽織だけで外出できるほどの暖かさである。駅から広瀬通りをずっとまっすぐに進んでいくと左手に晩翠画廊というギャラリーが見えてくる。
パン屋に併設されている喫茶店で朝食を済まし、窓の外をぼんやり眺めていた。「珈琲のおかわりは・・いかがですか」すこし辿々しい様子の若い男の店員さんに声をかけられ、ふと我に返る。
ひんやりとした秋の港風が頬に滲みる。スウェーデンの南に位置するマルメ(Malmö)での課外研修が終わった後、慣れない夜行バスに乗り、ストックホルムへと向かった。